WEBデザイナー

Webサイト制作だけじゃない!モニター上の魔術師!WEB上のコンテンツデザインのプロ!
Webデザイナー|仕事内容・年収・向き不向き・将来性まで解説

想定年収

350万円~650万円

求められるステータス

  • 主な仕事内容
  • 年収・給与
  • 1日のスケジュール例
  • ストレス指数
  • この仕事のやりがい
  • この仕事のつらいところ
  • 未経験転職は可能?
  • 将来性・キャリアパス
仕事内容アイコン

主な仕事内容

Webデザイナーは、企業やお店、個人などが使うWebサイト(ホームページ)を、見た目も使いやすさも含めてデザインするお仕事です。

たとえば、「サービスの魅力を伝えたい」「お問い合わせが増えるようにしたい」などの目的に合わせて、どんなページが必要か、どんな順番で見せるか、どんな雰囲気にするかを考えます。その上で、色や文字の大きさ、写真の配置などをデザインツール(PhotoshopやFigmaなど)を使って形にしていきます。

デザインが終わったら、実際にインターネット上に表示できるようにする「コーディング(Webサイトの組み立て作業)」を自分でやることもあります。最近はスマホでもきれいに見えるようなデザインをつくることもとても大切です。

基本的にはパソコンでの作業が多く、1人で集中して進める仕事ですが、お客様やチームの人と打ち合わせをしたり、意見を聞いたりする場面もあります。そのため、「相手の話を聞いてまとめる力」や「わかりやすく説明する力」も必要になります。

年収アイコン

年収

最小年収:350 万円

最大年収:650 万円

Webデザイナーの年収は、働く会社の規模や地域、自分のスキルや経験によって変わります。

一般的な正社員として働く場合、年収はおおよそ350万〜650万円くらいが多いです。経験が少ないうちは300万円台スタートのこともありますが、3年くらい経験を積んでいけば、年収500万円以上を目指すこともできます。

東京などの都市部では給料が高めですが、地方では少し低くなる傾向があります。また、Web制作会社よりも、自社でWebサイトを運営している会社(インハウスデザイナー)の方が、年収が高い場合もあります。

フリーランスになると、働き方によって年収が大きく変わります。仕事をたくさん取れる人なら、年収600万〜800万円以上も可能ですが、最初は不安定になりやすいので、経験や信頼を少しずつ積み上げることが大切です。

最近では、ただデザインするだけでなく、「使いやすさを考えた設計(UI/UX)」や「集客の仕組み(マーケティング)」もできるWebデザイナーが人気です。そういったスキルを身につけることで、より高い年収が期待できます。

スケジュールアイコン

とある1日のスケジュール

時間内容
9:00 出社。チームで朝会を行い、今日のタスクや進捗状況を共有。
9:30 担当案件のデザイン作業を開始。ワイヤーフレームや構成の見直しなど。
11:00 デザインの初稿をまとめて、上司やディレクターにチェックを依頼。
12:00 昼休憩。同僚と外食に行くこともあれば、社内で休むことも。
13:00 修正依頼に対応。バナーやLPの細かな調整作業。
15:00 コーディングチームと打ち合わせ。デザインの意図を伝える。
16:00 新しい案件の方向性についてチームでブレスト(意見出し)ミーティング。
17:30 退勤前に作業内容をまとめて共有ツールに記録。
18:00 業務終了・退社。作業納期が厳しい場合は残業することも。
スコアアイコン

仕事のリアル:5段階スコア

項目スコア説明
体力的ハード度2/5デスクワーク中心のため体力的な負担は少なめですが、長時間の座り仕事や目の疲れには注意が必要です。
精神的ハード度4/5納期プレッシャーや修正依頼への対応、複数案件の同時進行などで、気を張る場面が多くメンタル的にはややハード。
専門スキル要求度4/5PhotoshopやFigmaなどのデザインツール、HTML/CSSの基礎など、複数のスキルが実務レベルで求められる。
社内コミュニケーション度3/5チームでの制作や進行共有があるため、社内メンバーとの連携は必要。とはいえ人前で話す頻度はそこまで多くない。
社外コミュニケーション度2/5社外とのやりとりはディレクターが担当するケースが多く、直接クライアントと話す頻度は比較的少なめ。
学習アップデート要求度5/5デザインの流行やツールは常に変化するため、最新トレンドや技術のアップデートを継続的に行う必要がある。
やりがいアイコン

この仕事のやりがい

自分のデザインが世の中に出る喜び

自分がデザインしたWebサイトやバナーが実際に公開され、多くの人に見てもらえる点に大きなやりがいを感じます。企業や商品の「顔」となる部分を任される責任感と達成感は、他にはない魅力です。

感謝や反応をダイレクトに受け取れる

クライアントから「イメージ通りです!」「売上が上がった!」などの声を直接もらえることがあり、自分のデザインが誰かの役に立ったことを実感できる瞬間があります。

センスや個性を活かせる仕事

同じWebサイトでも、デザイナーによってまったく異なる仕上がりになります。色使いや配置、フォントなど細かな部分に自分らしさを出せるので、創造的な楽しさを味わえます。

つらいところアイコン

この仕事のつらいところ

修正依頼が多く精神的に疲れることも

クライアントや上司から「もう少しこうしてほしい」と何度も修正が入ることがあり、自分の提案が思うように通らない場面も。納得いく形に仕上げるには根気と柔軟性が求められます。

納期がタイトで残業になることも

Web業界はスピード感が重視されるため、急な修正や短納期の依頼も少なくありません。状況によっては夜間や休日の対応が必要になる場合もあり、スケジュール管理力が問われます。

常に学び続ける必要がある

デザインのトレンドやツールはどんどん変化していくため、流行や技術のキャッチアップを怠るとすぐに取り残されてしまいます。学びを楽しめない人にはつらく感じることもあります。

未経験アイコン

未経験転職は可能?

Webデザイナーは、未経験からの転職もしやすい職種のひとつです。特に近年では、オンラインスクールや独学環境が整ってきており、ポートフォリオを用意できれば実務未経験でも応募できる求人が増えています。

一方で、完全な未経験者が即戦力として採用されることは難しく、「最低限のスキル(Photoshop・HTML/CSS)」「自作の作品集」「継続的な学習姿勢」が求められます。

まずはクラウドソーシングや副業から経験を積んだり、職業訓練やスクールで体系的に学んだりすることで、正社員・派遣・業務委託などへの道が開かれていきます。

特にデザイン未経験でも、「前職の経験 × デザイン」の組み合わせ(例:営業×デザイン=販促に強いWebデザイナー)などでアピールできれば、キャリアチェンジのチャンスは十分にあります。

将来性アイコン

将来性・キャリアパス

Webデザイナーは、デザインソフトやコーディング技術を使ってWebサイトやバナーなどを制作する専門職です。スキルの幅が広いため、経験を積むことで多彩なキャリアパスが開けます。

たとえば、複数のデザイナーをまとめるアートディレクターや、ユーザー体験を設計するUI/UXデザイナー、より開発寄りのフロントエンドエンジニアなどが代表的なキャリアアップ先です。また、フリーランス副業として活動しやすい職種でもあり、働き方の自由度も高いのが特長です。

一方で、AI(人工知能)の進化により、簡単なバナーデザインやテンプレートベースのLP作成などは自動化されつつあります。CanvaやFigma AI、Midjourney、ChatGPTなどのツールを活用すれば、非デザイナーでも一定レベルのビジュアルが作れるようになっています。

ただし、完全な代替は難しく、「目的に合わせた設計」「人の感情に訴える表現」「企業ごとのトンマナに合わせた調整」など、人間ならではの判断力や提案力は今後も重視されます。今後のWebデザイナーは、AIツールを使いこなす側として進化していく必要があり、“ツールを使う力”+“企画・設計・提案力”のある人材がより評価されるようになるでしょう。